クライテリオンとは?
記事が前後して申し訳ありません。クライテリオンのリストを載せましたが、そもそもクライテリオンとは何かの説明を忘れていました。
クライテリオンコレクションとはアメリカのDVD・ブルーレイ販売会社です。ただし一般のソフトメーカーは映画の制作元とソフトの発売元の会社が一致していますが、クライテリオンはそのような縛りはなく世界中の名画、カルト映画、テレビ番組など多彩なラインナップとなっています。日本映画もたくさんあります。
リマスターによる高画質・高音質、貴重な特典映像などがコアな映画ファンに支持され、普通に販売されているソフトとは一線を画しています。
アメリカのソフトメーカーなので当然日本語字幕はありません。ただ、それでもクライテリオンコレクションが欲しい日本人の映画ファンもたくさんいます。その方達のためにクライテリオンの日本語のリストを作りました。
クライテリオンのラインナップについてまとめていて思ったことは、やはりマニアックなチョイスだなと笑。たとえば有名な映画監督でいえばクリストファー・ノーランは『ダークナイト』、『インセプション』、『インターステラー』などが有名ですがクライテリオンから発売されている彼の作品は『フォロウィング』。これは渋い笑。
デヴィッド・フィンチャーは『セブン』、『ファイトクラブ』、『ソーシャルネットワーク』、『ドラゴン・タトゥーの女』、『ゴーンガール』と名作ばかりだが、よりによってクライテリオンからの発売は『ゲーム』と『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』。確かに彼の作品で繰り返される「実存」というテーマを押さえている2作だが、フィンチャー作品にノータッチの人がこの2作を入り口として観ても面白くないと思います。
コーエン兄弟もいい例で『ファーゴ』、『ビッグ・リボウスキ』、『ノーカントリー』なんかが人気だがクライテリオンからは『ブラッド・シンプル』と『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』の2作。これまたコーエン兄弟作品の特徴のバイオレンス・シリアスな笑い・無常観を押さえているけど、やっぱり映画ビギナー向けではないチョイス。
マニアックなチョイスだからこそ映画ファンを魅了し続けるクライテリオンコレクション。950本近くある作品のうち何作ほど観ていますか?日本では映像化されていない作品が多数ありますが、いち映画ファンとして死ぬまでにすべて観てみたいものです。